女性エンジニアなので本気で思ったことを本気で書く
他人の個人情報を勝手に掲載することについて
- 勝手に個人情報を載せてはいけない
いくら公開されていてもそれは他人のものです。ダメです。オープンソースですらオープンだからって好き勝手したら怒られるだろ。ちゃんと各々のlicense.mdとかに目を通して確認するだろ。ましてや他人を使って遊んではいけません。
- (特にマイノリティに属する)人のリストを不可解な基準で作成してはならない
マイノリティの人たちはそれゆえに頻繁に被害を受けています(今回なら女性なのでセクハラ案件とか)。その予兆があるならば万が一に備え身構えるようになっているかと思います。
ゆえに、そういう人のリストが作られている場合、「これから犯罪をふっかけにいくリスト」に見えてしまいます。別に犯罪予告が書かれていなかったとしても、「安全/危険」の2値で行ったら危険に入れて動向を注視するほうが身のためです。特にこの界隈は勉強会やカンファレンスで知らない人とあっちこっち夜までやってることが多いので、今回のような意図不明のリストがあると夜道が怖いです。
これが「今活躍の女性CTO本人たちに許可とってリスト作りました!」とかだったら少なくとも私は安心するわけです。
「本人に許可とった」&「CTOっていう明確な判断基準」がありますから。
みなさんはどの辺からOKでNGですか。
アカウント削除?
リポジトリ削除は(本人かGitHubのどちらが実行すべきかは別として)妥当でしょう。PRで名前を削除してもgitの歴史には残り続けます。
最近はGitHubもハラスメントにぴりぴりしているようなのでそんな事態もあるでしょう。即刻アカウント削除がいいか悪いかは知りません。
GitHub Terms of Service - User Documentation
「イケメンなら許されるんだろ?w」
これ、犯罪ごととかでよく聞きますけど、
他人の顔ごときで判断鈍るほどに私の頭が悪いというのなら、よろしい、戦争……はしません。
少なくとも私が今まで会ってきた方々がそういう判断の誤りをするとは思いません。
なぜ女性エンジニアは集まるのか
Geek Women Japan 2016でボランティアスタッフしてたはなし - S_Shimotori’s diary
弊大学の情報工学科は約80〜100人程度いたかと思いますが、このうち女性は5人ほどです。この手の分野はおよそ5%〜10%の女性率になるような気がしています。
5%なんて言われるとイメージがわかないと思うので、私は以下のような表現をしています。
「意図して集まらなければ同じ分野の女性エンジニアに会えない」
上記の5人は全員分野が違います。インフラの研究や開発の研究やセキュリティの研究をしています。つまり、日々会う範囲に「Swiftまじ最高じゃん!?」と話しかけて話が通じる人はいません。というかプログラミングアレルギーを発症していて逃げられる可能性大です。
ここでSwiftの勉強会に行くとようやくもう1人か2人の女性と会うことができます(会えないこともあります)。ここでSwift女子部を作ると、なんと10〜20人くらいとSwiftの素晴らしさについて対面で気軽に質問したり一緒に勉強したりできます。お互いの技量や進捗や領域は違うので、2人よって文殊の知恵するより10〜20人のほうが良い知恵のできる可能性が高まります。
Q 9〜19人の男性と友達になってそこで勉強会やれ
A これについては、9〜19人の女性と囲まれてもアウェイ感を感じず平常運転で居られる人からコツを聞きたいです。
同性で同じ趣味の友達がすぐに見つかるなんて羨ましいなんて、言わないぞ言わないぞ言ってる。
せめて後世のコミュ障女性エンジニアが友達作りに悩まないように貢献していきたい。
技術について
以下個人の完全なる感想です。
わたしはこのエンジニア界隈が好きです。いい人たちがいっぱいいるというだけでなく、「Swiftが好きである」というだけでSwift界隈と楽しくお話ができます。SwiftでOSSを公開したり記事を書いたりし、それが素晴らしいものであれば「素晴らしいから」という理由だけで評価してもらえます。本来ここに技術と関係のない属性(性別など)は介入してこないはずで、だからこそ自分が心地よさを感じているのだと思います。
だからそういう話をGitHub上でやられて、ちょっと悲しかった。このあいだのGeek Women JapanのGitHubの人の講演聞いてて思ったけど、私はすこしGitHubを神聖化していたかも。人が関わる以上いいこと悪いことあるのが現実なのにね。
まとめ
上記のことを考えまとめ書き綴ることによりここ数時間のもやもやを解消する効果が得られた。
そんだけ。それ以上の意味はない。