【2019年三が日企画】iPhone VoiceOverで三が日を暮らしてみた
三が日には何か新しいことをしましょう。今年はVoiceOverに挑戦しました。普段使っているアプリをVoiceOverオンにして使ってみます。 選んだアプリは私が普段愛用しているやつ順不同で、「もし失明宣告を受けたら私のiPhone生活はどうなっちゃうんだろう」というシチュエーションでやっています。それと、本体設定が英語なので読み上げは日英混合です。
アクセシビリティとは
世界で最もパーソナルなデバイスは、すべての人が使えるように設計されました。だから、視覚に障がいのある方がみんなとセルフィーを撮ることも、聴覚に障がいのある方がお母さんに国際電話をかけることも、首から下の体を動かせない方が友だちにテキストメッセージを送ることもできます。
視覚障害者の数
ロービジョンの人の割合が思ったより多い。ロービジョンとひとくちにいっても症状は様々なので、アプリの使い方もきっと人によって様々。
Voice Overとは
VoiceOverはジェスチャーで操作する画面読み上げ機能です。画面を見なくてもiPhoneの楽しさと便利さを体験できるようにします。
基本的に、
- 選択したい項目のところをシングルタップ。四角い枠がつく。
- 1.の状態で画面の任意の場所をダブルタップすることで、初めてその項目を選択したことになる。
という2ステップで通常時のシングルタップ操作相当になる。
他にはローターという操作もある。
support.apple.com
個人情報を映しているとき(あるいは視覚情報無しでの操作を試したいとき)はスクリーンカーテンで。
support.apple.com
いろんなアプリを触ってみた
基本操作まわり
テキスト操作
これがめっちゃ難しい。音声入力だけは簡単なのでひとまず安心なのだが、修正やら何やらをしようとすると途端に難易度が上がる。
「VoiceOver」の設定方法②(入力モード~ダブルタップのタイムアウト) | iphoneMAX
是非みなさんもNotesアプリあたりで文章修正やコピーペースト操作に挑戦してみてほしい。
3678 Re: VoiceOverにおけ る範囲選択について - Apple Accessibility Mailing List Archive
行選択やApp Switcherが誤爆してもう無理。私は諦めました。
スクロール操作
UITableViewやブラウザで出したなが〜いページなど。
↑はてなブックマーク - 電話ボックスに侵入して日向ぼっこしている猫が平和すぎてめっちゃ可愛い「いい場所見つけたなぁ」 - Togetterのようななが〜いページでもいちおう大丈夫。
スクロールする方法は2通りあって、
- 3本指で上下スワイプしてページめくりする
- ローターメニューで適当なものを選択した後にシングルスワイプで項目移動する
しかし任意の位置にスクロールができないので、レイアウトによっては若干つらさがある。どういうことかというと……
ナビゲーションバーや広告で隠れてしまう部分(右側のスクショの灰色にした部分)にフォローが入らないということである。任意の位置にスクロールできないので何が書いてあるのかすぐに確認できない。項目移動であっても、やっぱり他のコンテンツに隠れていたり、一気に下方に飛ばされるなどして厳しい。
UIPickerViewは「pickerviewを選択→シングルswipe up/downで1つずつスクロール」なので簡単。
Twitter関連
私は普段公式アプリではなくThe Worldを使っている。で、VoiceOverにすると途端に使えなくなってしまうのがこのThe Worldのようなアプリ。シングルタップやダブルタップにアクションを割り当てるなどと言っている場合ではなく、大半の操作が不可能になってしまっている。そういう仕様のアプリだし個人制作の無料アプリだから仕方ないんですけど。
Twitter公式アプリはアクセシビリティ対応済みで、Cellを選択するだけで「ツイート主〜ツイート内容〜リツイート主」と一通り読み上げてくれて便利。ツイートを時系列順に戻せとか文句垂れてる場合じゃない。
↑「しもとりミドルドットニートミドルドットしぐれ, 三が日企画には早いけどでアクセシビリティ機能onにしたらゲームで遊べなくなったミドルドットミドルドット, 1 day ago」。リプライなどのボタン類はタップしても一切反応せず、ローターメニューから行えるようにしてある。
Slack
VoiceOverがDroidKaigiをどろいどけーじーって読む(´・ω・`)
大人気アプリなので完全対応されているのでは!と思ったら、使えそうで絶妙に使えない。
- 未読件数どころか未読があるかどうかすらも読み上げてくれないので、どのワークスペースやチャンネルを読んだらいいのかわからない。
- リアクション周りが非対応。
ほか、いろいろ。デスクトップ版の方の使い心地は試してないけど、視覚障害の方がいるコミュニティでのiOS Slack利用は正直お勧めできない。せっかく便利なのに残念だ。今後対応してくれるのかな?してくれると嬉しいね。
↑上の発言は「s_shimotori, おいしいものがたべたいな, 6:11 PM, December 30th, 2018two reactions」。このtwo reactionsとはtwo types of reactionという意味であり、何人が寿司とピザをリアクションしようともtwo reactions。詳細画面に行きさえすればリアクション内容や人数も喋ってくれる。
↑下の発言は「s_shimotori, 人の金で, 10 minutes ago」(10分後に読み上げてもらったとき)。取り消し線の読み上げは無理だった。
スクリーンショット加工
VoiceOverオンの時にスクリーンショットを取ると、左下ににゅっと顔を出すプレビューにフォーカスが移るので、そこから加工画面にいける。しかしここで求められているのはハンドルをドラッグするなどの操作であり、VoiceOver使用時は何もできない。
Safari
他と同じように操作できる。あとは各サイトさんのアクセシビリティ対応次第。
どこでウィンドウ閉じるんだろう?と思ったらローラーメニューにちゃんと設定してあった。
乗換NAVITIME
乗り換え案内を華麗に読み上げてくれると思ったのに!
情報量が豊富なのが仇になっている感じ。例えば次の箇所を選択して読み上げてもらうと……
「ブラックアップポインティングトライアングル、ブラックダウンポインティングトライアングル、籠原行、7、5、JR高崎線、番線、番線、発、着、154円、5分」
つらいっす。
日経電子版
記事の個別ページで操作と読み上げが効かない。つらい。記事一覧は読めるので、1日何があったかくらいはわかる。
写真がメインコンテンツではあるが、Photosアプリみたくちゃんと写真の中身を読み上げてくれる。
↑「Photo via S_Shimotori, Image may contain fruit and food, Image」
めっちゃおいしいいちごとメロンのパフェとか読み上げてくれたら最高なんだけどなー。将来的にやってくれればなー。
MoneyForward
非対応っぽいけど使えないことはない……と思ったがカテゴリ選択が操作不能なのでやっぱ厳しかった。
↑ここからアクションが発生してくれない。
(おまけ)ゲーム関連
VoiceOverをオンにしたらどうなるのか。
FEヒーローズは謎のTextFieldが邪魔して何も操作できない。挙げ句の果てにはキーボードが出てきてしまった。しかもしまえない。どこに隠れてたのか逆に気になってきた。
どうぶつの森はいつも通りのプレイ。
ゲームがVoiceOver対応していることはまずないだろうけど、あなたは徐々に失明してゲームもままならなくなりますとか言われたら泣いちゃう。
まとめ
- 健常者に使いやすいUIが視覚障害者に使いやすいとは限らない。というか凝ったものほど使いづらいのでは…
- 有料版があるようなサービスでも完全対応しているわけじゃないみたい
結構便利で愛用しているアプリがいくつかあるのだが、目が見えなくなったら下手すると使えなくなるんだと思うと悲しかったり寂しかったり。
みんな、余力を見つけて開発していこうな!
iOS以外でも前向きにSwiftを使いたい話
本記事はこれです。
iOS以外でSwiftの出番がない話
皆さんはiOS以外でSwiftを採用したことはありますか?私はないです。Swiftとかいうマイナーな言語を授業や研修で使うわけがありません。
「言語何にするー?」
「Ruby/Java/Pythonならみんな書けるっしょー?」完
たまにはSwiftって言われてみたい……
全員がiOSエンジニアにも関わらずiOS以外をやる用事があればSwiftになるかも?
たとえば、iOSコミュニティでサーバサイドをやることになったとか……
アクセスポイント毎の接続数をSwiftを使って取得する
具体的には
自前でカンファレンスのネットワーク環境をやろうと思った時には、ログを集めたり監視したりするように作らなければならない。ここでネットワーク管理ソフトウェアZabbixの利用が候補に上がる。
ざっくりとした図:
例えば、各APの接続数は、APの親玉であるWireless LAN ControllerからZabbixに届けられる。
ZabbixはREST APIで叩くことができるので、あとは煮るなり焼くなりVaporでヒートマップを出すなり自由。もしwebassemblyが完全対応すればWi-Fiヒートマップの描画までSwiftがやっちゃうかもしれない。
SwiftでZabbix REST APIを叩く
Linux(適当なUbuntu)サーバ上で叩くので、Linux対応のライブラリがあると便利。Package.swiftが置いてあるかというよりも、READMEで名言されていたり #if os(Linux)
がソースコード上にあったりIBMだったりするほうが信用度高め。
let request = RestRequest(method: .post, url: "http://Zabbixホスト/zabbix/api_jsonrpc.php") request.messageBody = try! encoder.encode(略) request.response { data, response, error in 煮るなり焼くなり }
略の部分に、たとえば
{ "auth":"ログインした時に返ってきたやつ", "method":"item.get", "id":1, "params":{ "search": { "name":"* Ap If No Of Users * GHz" }, "searchWildcardsEnabled":true, "output": ["name", "key_", "lastvalue", "prevvalue"] }, "jsonrpc":"2.0" }
というふうになる struct Hoge: Encodable
を与えておくとZabbixから接続数が取れる。
Zabbix自体をカンファレンス参加者に叩かれるわけにはいかないし、キャッシュの役割をする人がいてほしいので、Vaporを立ててそこからAPIやらhtmlやらを出させるとなおよし。
routes.swiftに上手に書けばVapor1人で両方出せる。テンプレートを使ってりっちにhtmlをやりたい場合はleafもセットで。
.package(url: "https://github.com/vapor/vapor.git", from: "3.0.0"), .package(url: "https://github.com/vapor/leaf.git", from: "3.0.1"),
なんでこんなことしなくちゃいけないの?
え、自分の所属するコミュニティのカンファレンスのネットワーク環境やっていきたくないんですか?
まとめ
興味がある人はそのへんのカンファレンスのネットワークチームを乗っ取っていっしょにSwiftまみれにしましょう!iOS関係ならSwiftを使ってもメンテの人手には困……らないかどうかはわからない。責任は取りません。
ちなみに上の図の画像はいらすとやさんです。アクセスポイントにははんぺんを使いました。便利ですね。
TraitとBar周りの英単語の語彙が乏しいのでドキュメント読み直した
本記事はiOSアドベントカレンダーの12日目です。
- スマブラSPについて
アドベンチャーモードの分量と難易度、どっちも調整おかしいんじゃねえのと思いながら週末溶かしてアドベントカレンダーどころではなくなった。
- 現在地
看板が読める気がするいややっぱわからん
雑談はさておいて、本記事では、ドキュメントが英語で書いてあってよく読み取れないので頑張って読み取ります。
新規性なんてなかった。
本記事のネタを書くに至った経緯について
上手に UINavigationBar
に背景画像を表示させたいな!端末のサイズによって適切な背景画像のサイズが異なるから上手に計算したいな!
そういえばsize classなるものがあってregularとcompactの2種類があったな?
Adaptivity and Layout - Visual Design - iOS - Human Interface Guidelines - Apple Developer
Size classes are traits that are automatically assigned to content areas based on their size. The system defines two size classes, regular (denotes expansive space) and compact (denotes constrained space), which describe the height and width of a view.
もしや setBackground
で UIBarMetrics
を指定するときにこの知識が役に立つのでは…?
UIBarMetrics - UIKit | Apple Developer Documentation
Constants to specify metrics to use for appearance.
case default
Specifies default metrics for the device.
case compact
Specifies metrics when using the phone idiom.
なるほど、defaultとcompactの2種類があるんだな!いやdefaultってお前誰だよ。ていうかphone idiomってなんだよ。つーかprompt propertyってなんだよ。英語難しいな!
size classを擁するtraitについて
iOSのインターフェース環境はtrait(特徴)を持ち、このtraitには
- size class (
UIUserInterfaceSizeClass
)- 縦と横それぞれ
- display scale (浮動小数点数)
- 1.0は非Retinaディスプレイ、2.0や3.0はRetinaディスプレイ。
- display gamut (
UIDisplayGamut
)- 色域のこと。iOSは基本的にsRGBを使用する。最近のディスプレイはP3対応。
- user interface idiom (
UIUserInterfaceIdiom
)phone
やpad
といったインターフェースの種類を指す。ちなみに、idiomには慣用句の他に表現方法という意味もあるらしい。
- force touch capability (
UIForceTouchCapability
)- 3D touchが使えるかどうか
- layout direction (
UITraitEnvironmentLayoutDirection
)- レイアウト方向がLTRかRTLか
- user interface style (
UIUserInterfaceStyle
)- darkスタイルにすべきかlightスタイルにすべきか。tvOSやCarPlay限定。
- preferredContentSizeCategory (
UIContentSizeCategory
)- Dynamic Typeでユーザが設定したサイズ???
がある。
これらはclass UITraitCollection
でまとめて表されており、protocol UITraitEnvironment
の
var traitCollection: UITraitCollection { get }
や
func traitCollectionDidChange(_ previousTraitCollection: UITraitCollection?)
から取得することができる。
いろいろなscaleについて
UIScreen
から取れるscaleは3種類存在する。
var traitCollection: UITraitCollection
経由で取れるdisplayScale
nativeScale
scale
このうち役割が違うのが nativeScale
で(多分)、ユーザがDisplay Zoomの設定を変えると nativeScale
の値も変わる(きっとそう)。
公式ドキュメントのどこかに明記されていたら教えてください。
色空間について
Color - Visual Design - iOS - Human Interface Guidelines - Apple Developer
このグラフはXY色度図といい、XYZ表色系における色を2次元グラフ上に表したもの。Zの値はXとYが決まれば定義から求められるのでグラフ上には載っていない。
図中の三角形をカラートライアングルという。Display P3やsRGBなどの色空間が定める3原色をつないだもので、各色空間は三角形の中の色のみを再現できる。要するに、sRGBよりDisplay P3の方が再現可能な色が多い(だから必要な時はP3を使ってね!by Apple)ということが図から読み取れる。
本題: UINavigationBarの背景画像を変更する
次のメソッドで背景画像を設定することができる。
func setBackgroundImage(_ backgroundImage: UIImage?, for barMetrics: UIBarMetrics)
問題は
barMetrics
A bar metrics constant.
これ。
そもそもBarには protocol UIBarPositioning
というprotocolが用意されていて、 UINavigationBar
や UISearchBar
は var barPosition: UIBarPosition
経由でBarの位置を取得することができる。
この protocol UIBarPositioning
が enum UIBarPosition
の他に enum UIBarMetrics
を擁する。metrics = 指標。
なまえ | 種類 | 役割 |
---|---|---|
UIBarPositioning |
protocol | Barの位置の取得方法を提供。 var barPosition をつければOK |
UIBarPosition |
enum | 上とか下とか |
UIBarMetrics |
enum | appearance(= 外観)のために用いる指標 |
UIBarMetrics
は以下4つの要素を持つ。
- default
- Specifies default metrics for the device.
- compact
- Specifies metrics when using the phone idiom.
- defaultPrompt
- Specifies default metrics for the device for bars with the prompt property, such as
UINavigationBar
andUISearchBar
.
- Specifies default metrics for the device for bars with the prompt property, such as
- compactPrompt
- Specifies metrics for bars with the prompt property when using the phone idiom, such as
UINavigationBar
andUISearchBar
.
- Specifies metrics for bars with the prompt property when using the phone idiom, such as
compactとpromptが何を表しているかというと…
試しに
UINavigationBar.appearance().setBackgroundImage(赤色画像, for: .default) UINavigationBar.appearance().setBackgroundImage(青色画像, for: .compact)
などでどちらが使われるか試してみると、
size class for w&h | bar metrics | |
---|---|---|
iPhone 8縦 | compact®ular | regular |
iPhone 8横 | compact&compact | compact |
iPhone 8 Plus縦 | compact®ular | regular |
iPhone 8 Plus横 | regular&compact | regular |
iPhone XS Max縦 | compact®ular | regular |
iPhone XS Max横 | regular&compact | regular |
となる。つまり
size classを雑に参照すれば違うUIBarMetrics
も定まる違う.compact
にphone idiomと書いてあるからiPhoneは全部.compact
になる- Plus、Max、XRのような、Landscape時にregular&compactとなっている端末は常に
.regular
設定が使われる ←これが正解!
である。
promptはこれのことっぽい。(が、prompt stringとセットで使っても反映されない・・)
UINavigationBar - UIKit | Apple Developer Documentation
結論
- 英語難しい
"compactPrompt"
でGoogle検索してもenum要素の1つであることしかわからないことがわかった。使ってる人あんまいないんちゃう?func setBackgroundImage(_: barMetrics:)
はそこまで上手にやってくれないので我々が頑張りましょう。縦時背景画像は.regular
で横時背景画像は.compact
とか設定するのは間違い。
参考文献
- UITraitEnvironment - UIKit | Apple Developer Documentation
- displayScale - UITraitCollection | Apple Developer Documentation
- nativeScale - UIScreen | Apple Developer Documentation
- scale - UIScreen | Apple Developer Documentation
- UIUserInterfaceSizeClass - UIKit | Apple Developer Documentation
- displayScale - UITraitCollection | Apple Developer Documentation
- UIDisplayGamut - UIKit | Apple Developer Documentation
- UIUserInterfaceIdiom - UIKit | Apple Developer Documentation
- UIForceTouchCapability - UIKit | Apple Developer Documentation
- UIUserInterfaceStyle - UIKit | Apple Developer Documentation
- UINavigationBar - UIKit | Apple Developer Documentation
- UIBarMetrics - UIKit | Apple Developer Documentation
- UIBarPositioning - UIKit | Apple Developer Documentation
Color - Visual Design - iOS - Human Interface Guidelines - Apple Developer
- Displays
- Scaling Fonts Automatically | Apple Developer Documentation
Typography - Visual Design - iOS - Human Interface Guidelines - Apple Developer
- XYZ-RGB の変換式とカラートライアングル(JavaScript版)
- XYZ表色系|色の表わし方|DIC Color Design, Inc.
- 色の3原色
iOSDC Japan 2018でネットワークスタッフと30分セッションとシークレットLTをやりました #iosdc
Qiita記事書いたらブログ書こうと思っていたら1週間が経過しました。
ネットワークスタッフをしました
ここまでの経緯
母校でDroidKaigi2016が開催されるというので当日スタッフに参入
↓
DroidKaigi2017でコアスタッフとしてCONBUさんを見学
↓
DroidKaigi2018でネットワーク専門コアスタッフ
↓
iOSDC2018でネットワークチーム参入(not コア、not CONBU)
適当に仕事を抜け出してセッションを聴きに行きたいのでコアスタッフではないしその予定もない。
成果
今回はサーバサイドをやったがうまくできなかったのでそのへんでリベンジする。うまくできなかったぶん当日は宣伝に注力した。
8の字巻きにはもう慣れたと思う。
はじめてLANケーブルをつくりました!せっかくなのでじぶんが腕を広げた長さちょうどにしました。 #iosdc pic.twitter.com/9dUOOhKuC9
— Shigure Shimotori (@S_Shimotori_pub) August 31, 2018
LANケーブルを作る仕事はネットワークスタッフにはない*1のだがちょうどいい機会なので初作成した。作ったものはいまこの瞬間、有線接続するのに活躍している。
他のスタッフのみんなは1本作るのに3分くらいでできるだとか家に工具があるだとかが常識らしいが私にはよくわからない。ぐろ〜ばるIPもちょっとよくわかりたくない。
30分セッションをしました
フォントと組版の30分入門 by S_Shimotori | プロポーザル | iOSDC Japan 2018 - fortee.jp
出したら通ってしまったので登壇した。聴衆が何を期待しているのかは無視して自分の好きなことをしゃべった。
結果タイ語とアラビア語に質問が集中したので別途Qiita記事を書いた。流石にあまり馴染みがないようだ。でもWWDCで名指しで紹介されるような言語なので無視してはいけない。
資料を探すのに新宿区立図書館を使った。なんと西早稲田キャンパスの目の前、道を渡るだけ。なので西早稲田に行った回数はコアスタッフや早大◯◯理工学部の現役生の次くらいに多い自信がある。
あと印刷博物館は300円で楽しめるのでおすすめ
Qiita記事を書くのに苦労しました
iPhoneのスクショ画面はDisplay P3というカラープロファイルを使っているので、デフォルトカラープロファイルがsRGBであるIllustratorに配置すると色がおかしくなる。Photoshopは正しい色で扱ってくれる。
iPhone iOS 11 screenshots problem on illustrator – Adobe Illustrator Feedback
シークレットLTをしました
東松さんがほとんどしゃべっていたとかいうツッコミはいけない。宣伝のためだ。iOSエンジニアにネットワークチームへ入ってもらうためだ。なので許してください。
ネットワークやりたい人を募集しています
iOSDCネットワークチームでは新しいことを始めたい人を募集しています。8の字巻きやアクセスポイント配置やサーバサイドならiOSエンジニアでもできると思います。
カンファレンスのWi-Fiは繋がらないものだと思い込んでいる人たちのその思い込みをやっつけるためにがんばりたい。この記事を読んだ人はネットワークスタッフへの応募を必ず検討してください。約束ですよ。
*1:既製品をまとめ買いするため
iOSDC Japan 2018でネットワークスタッフと『フォントと組版の30分入門』をやります #iosdc
iOSDC Japan 2018でやること
- ネットワークチームのおしごと
- 『フォントと組版の30分入門』
ネットワークスタッフのおしごと
クイズ!1000人規模のカンファレンスでネットワーク環境を提供するには何をすればいいでしょうか。
ネットワークスタッフは、私の認識が正しければ次のようなチーム分けになっている。
- wifi: WLCとAPと配線のお世話
- ネットワーク: IXのお世話
- サーバ: データセンター内に各種サーバを用意
くわしくは当日暇そうなネットワークスタッフを捕まえて聞いてほしい。
私が経験済みなのは配線(DroidKaigi 2018)とDHCP/TFTP/DNSサーバ(今回)である。しかしDHCPサーバが完動している形跡がないので危うい。
以下はお役立ち情報。
- centos7のreboot時にネットワークがつながらなくてハマった話
- CentOS 7 NIC ネットワークデバイス名の変更
- TFTPサーバの構築(CentOS7) | AC-5
- TFTPサーバー
- http://www.bo-yang.net/2015/08/31/centos7-install-tftp-server
- 強いBIND DNSサーバを構築する 第二回 named.confの基本設定 | ユーロテック情報システム販売株式会社
『フォントと組版の30分入門』
2018/08/31 16:00〜 Track Cです。
フォントと組版の30分入門 by S_Shimotori | プロポーザル | iOSDC Japan 2018 - fortee.jp
iOSエンジニアに聞いて欲しいトーク、っていうんならこういう分野もありなのかな??と思って出したら通ってしまった。説明書きに『間違えるとこわーい人にツッコミを入れられてしまうかも!』とあるが、ツッコミを入れられてしまう可能性が高いのは登壇する私自身である。書籍や企業HPや大学HPならば大丈夫だろうと思ってどうにか調べている。
組版の話となれば流石にこれは避けられないと思って作った。本格的な縦組みは私の能力では不可能なので、セッションで深掘りするつもりはない。許してほしい。こんなん無理。
できた! #iosdc pic.twitter.com/YjLEqsNNrm
— Shigure Shimotori (@S_Shimotori_pub) July 28, 2018
そのかわり……にはならないかもしれないが、こういうのをやってみた。
「フォントと組版の30分入門」を発表するからにはこれだと思ってほんものの組版とやらを見てまいりました。とても面白かったです。 #iosdc pic.twitter.com/Kn8CByEaQW
— Shigure Shimotori (@S_Shimotori_pub) July 21, 2018
話に聞いていただけのものを実際に見たりやったりというのは楽しいね。
というわけで、本セッションは以下に当てはまる方に聞いて欲しい。
✅フォントや組版を気にしたことがない人
✅まず実物を見たほうが取り掛かりやすい人
✅歴史が好きな人
✅アプリ多言語化対応の予定がある人
✅同人誌を読む側の人
以下の方にはお楽しみいただけないかもしれません。
❌フォント警察
絶対フォント感の解説はできませんゴメンナサイ。。ていうか代わりにやって欲しい。
❌校閲のプロ
これは入門編ですこわいですやめてくださいこわいよ〜〜〜
❌業務で縦書きをしている人、予定がある人
ていうか代わりに(ry
登壇練習会 at Ebisu
さきほどTimersさんのオフィスで登壇練習会をしてきた。みなさんありがとうございます。ネタバレはできないので、ぜひみなさん自身の目で確かめて欲しい。どれも面白い話で本番が楽しみ。
むしろ自分の発表がみんなに負けないくらい面白いかどうか不安になってきた。正確には、フォントも組版も面白いのは間違い無いんだけど、自分がそれをちゃんと伝えられるかどうか不安になってきた。最後の追い込み頑張ります。
"Thanks for inventing javascript" を解読してみた
JavaScriptの気持ちになってみた
時々Swiftの話が出てくるのは気分の問題
JavaScript書いたことないので解釈間違えてそう
Thanks for inventing #javascript! ;-) pic.twitter.com/NISVQTALWB
— Claudio De Sio (@cdesio) June 30, 2018
typeof NaN
typeof NaN
→ 'number'
これは別に普通ではなかろうか。そうでもないのか??いやまあ名前に反してるかもしれないが。
個人的にはこっちのほうが微妙↓↓
typeof typeof NaN
→ 'string'
いいのか文字列で。いいのか。はい。
Swiftはmetatype typeで返す。
type(of: type(of: Float.nan))
→ Float.Type
9999999999999999
9999999999999999
→ 10000000000000000
JavaScriptのNumberは実は64bit float。
符号部 | 指数部 | 仮数部 |
---|---|---|
0 | 10000110100 | 0001110000110111100100110111111000001000000000000000 |
これを10進数に戻すと 10000000000000000
になってしまう。
0.5 + 0.1 == 0.6
/ 0.1 + 0.2 == 0.3
0.5 + 0.1 == 0.6
→ true
符号部 | 指数部 | 仮数部 | |
---|---|---|---|
0.5 | 0 | 01111111110 | 0000000000000000000000000000000000000000000000000000 |
0.1 | 0 | 01111111011 | 1001100110011001100110011001100110011001100110011010 |
0.5+0.1 | 0 | 01111111110 | 0011001100110011001100110011001100110011001100110011 |
0.6 | 0 | 01111111110 | 0011001100110011001100110011001100110011001100110011 |
0.1 + 0.2 == 0.3
→ false
符号部 | 指数部 | 仮数部 | |
---|---|---|---|
0.1 | 0 | 01111111011 | 1001100110011001100110011001100110011001100110011010 |
0.2 | 0 | 01111111100 | 1001100110011001100110011001100110011001100110011010 |
0.1+0.2 | 0 | 01111111101 | 0011001100110011001100110011001100110011001100110100 |
0.3 | 0 | 01111111101 | 0011001100110011001100110011001100110011001100110011 |
浮動小数点数の宿命。
Math.max()
/ Math.min()
Math.max()
→ -Infinity
Math.min()
→ Infinity
仕様です。
各静的メソッドの構文は次のようになっている。
Math.max([value1[,value2[, ...]]])
Math.min([value1[,value2[, ...]]])
Swiftの max(_:_:)
と min(_:_:)
は1つ以上の引数を要するのでそもそもこんなことはできない。
加算演算子
加算演算子の処理方法はちゃんと仕様で決まっている。
以下意訳
lref
を左辺の評価結果とする。lval
をlref
の参照外しの結果とする。rref
を右辺の評価結果とする。rval
をrref
の参照外しの結果とする。lprim
をlval
をプリミティブ化したものとする。rprim
をrval
をプリミティブ化したものとする。lprim
とrprim
のどちらかがStringならそれぞれをStringにして結合結果を返す。そうでなければNumberにして和を返す。
[] + []
/ [] + {}
/ {} + []
[] + []
→ ''
[] + {}
→ '[object Object]'
{} + []
→ 0
配列の足し算は未定義っぽい。むずかしい。
'[object Object]'
については ''
と [object Object]
を足してみたのだろうなあと推測できなくはないが、 0
は厳しい。 0 + NaN
で NaN
になるならまだわかる。
ちなみに、
{} + {}
→ '[object Object][object Object]'
let a = [] let o = {} a + o
→ '[object Object]'
[] + {} === {} + []
→ true
等々となるので、 {} + []
が '[object Object]'
を返してくれさえすれば未定義といえど辻褄が合っているように見える。気がする。
(!+[]+[]+![]).length
(!+[]+[]+![]).length
→ 9
.length
はここでは関係ない。
! + []
→ true
あの…なんで ! + []
が成立するんでしょうか…。 [] + !
は !
が引数(?)を要求するのでさすがにダメ。
! + []
はさておき、! + [] + []
は true + []
→ 'true' + ''
→ 'true'
と考えればそれっぽい。
【追記ここから】
そういえば単項演算子に +
とかいうのいましたね…
expr
を左辺を評価したものとする- Numberに変換したものを返す
なので、 ! + []
→ ! (+ [])
→ !0
→ true
。
ご指摘ありがとうございました。
【ここまで】
expr
を右辺を評価したものとする。oldValue
をexpr
をBooleanに変換したものとする。oldValue
がtrue
ならfalse
、false
ならtrue
。
という処理をするので、 ![]
は ![]
→ !true
→ false
となるっぽい。じゃあなんで ! + []
が true
なのかと聞かれるとやはりわからない。
【追記ここから】
[]
は true
であり 0
であり、 0
は false
。なるほど。
【ここまで】
9+"1"
9+"1"
→ "91"
"1" が文字列なので文字列結合が実行される。
91 - "1"
91 - "1"
→ 90
減算演算子の場合は lprim
と rprim
の型にかかわらずNumberに変換した上で四則演算が実行される。
"a"
などが含まれている場合、 NaN
に変換されるので減算結果も NaN
になる。
等価演算子
仕様上、
==
の判断は
- 両辺が同じ型なら
===
の結果次第。 - 両辺がどちらも
null
かundefined
だったらtrue
。 - NumberとStringの比較の場合はStringの方をNumberに変換したうえで
==
で比較。 - Booleanの場合はそれをNumberに変換した上で
==
で比較。 - 両辺のどちらか一方がObjectだった場合はそちらをプリミティブ化したうえで
==
で比較。 - 以上のどれにも当てはまらない場合は
false
。
===
の処理は
- 両辺の型が違うなら
false
。 - Numberのとき、どちらかが
NaN
ならfalse
。同じ値ならtrue
(-0
と+0
は同じ値とみなす)。どれでもないならfalse
。 - Number以外のときは型の種類ごとに両辺が同じかどうかを判断。
となっている。
true + true + true === 3
true + true + true === 3
→ true
true
はStringではないのでNumberに変換した上で加算する。 true
は 1
扱い。
両辺ともに同じ数となるので結果は true
。
true == 1
/ true === 1
true == 1
→ true
true == 1
→ 1 == 1
→ 1 === 1
と経て最後は true
。
true === 1
→ false
両辺の型が違うので false
。
[] == 0
[] == 0
→ true
空の配列 []
をプリミティブ化した時に 0
になるので 0 === 0
で true
。
ちなみに空文字列で "" == 0
した場合も true
。
けっきょくよくわからなかったこと
【追記】解決した! + []
がなぜOKなのか!
はAdditiveExpressionということでいいんですかね
[] == 0
がtrue
で[""] == 0
がtrue
で["a"] == 0
がfalse
なのはなぜか- 空文字列と同様に空配列はfalseな感じがあるらしいが、それがどこに書いてあるのか仕様が長すぎてわからない
- 【追記】
[]
がtrue
で0
で0
がfalse
でobject
がtrue
というのが原因だろうが、ここまで来るともはや何が何だかわからない。
- 【追記】
- 空文字列と同様に空配列はfalseな感じがあるらしいが、それがどこに書いてあるのか仕様が長すぎてわからない
- Swiftで
[] + [:]
とやると[(key: AnyHashable, value: Any)]型になるのだが、この+
はどこからきたのか
むずかしい!
参考文献
typeof
- typeof 演算子 - JavaScript | MDN
- Types — The Swift Programming Language (Swift 4.2)
- type(of:) - Swift Standard Library | Apple Developer Documentation
浮動小数点数ツール
max
/ min
- ECMAScript® 2018 Language Specification
- Math.max() - JavaScript | MDN
- Math.min() - JavaScript | MDN
- max(_:_:) - Swift Standard Library | Apple Developer Documentation
- min(_:_:) - Swift Standard Library | Apple Developer Documentation
加算演算子
- Arithmetic operators - JavaScript | MDN
- Logical Operators - JavaScript | MDN
- ECMAScript® 2018 Language Specification
- https://www.ecma-international.org/ecma-262/9.0/#sec-additive-operators
- https://www.ecma-international.org/ecma-262/9.0/#sec-subtraction-operator-minus
- https://www.ecma-international.org/ecma-262/9.0/#sec-toprimitive
- https://www.ecma-international.org/ecma-262/9.0/#sec-ordinarytoprimitive
- 【追記】https://www.ecma-international.org/ecma-262/9.0/#sec-unary-plus-operator
等価演算子
- ECMAScript® 2018 Language Specification
Gradleメモ
またこんどGradle使う機会があったら勉強する
複数モジュール
設定例
/ ┣ settings.gradle ┣ build.gradle ┣ モジュール1/ ┃ ┗ build.gradle ┗ モジュール2/ ┗ build.gradle
【settings.gradle】
rootProject.name = 'プロジェクト名' include 'モジュール1' include 'モジュール2'
【build.gradle】
同じ依存先同じバージョンを使いまわしたいときに
ext { hoge_version = 'x.y.z' commonDependencies = [ hoge: "come.example:example:$hoge_version", ] }
【サブモジュール/build.gradle】
dependencies { Map<String, String> dependencies = rootProject.ext.commonDependencies implementation dependencies.hoge }
Main関数
apply plugin: 'application' mainClassName = 'com.example.Main'
でMain関数呼べる
sourceSets
sourceSets { main.java.srcDirs += 'src/main/kotlin' test.java.srcDirs += 'src/test/kotlin' }
Kotlinなのに src/hoge/java
に置いてはつまらないとき用
dependencies
compile
api
- This dependency is exported to consumers, that is to say found on their compile classpath.
implementation
- This dependency is used internally, and not exposed to consumers on their own compile classpath.
jar
jar { from { configurations.compile.collect { if (it.name.contains('kotlin-stdlib')) { [] } else { it.isDirectory() ? it : zipTree(it) } } } }
いらないものがあれば適当に空配列を返しておく
configurations.api
や configurations.implementation
では回収してくれないので compile
を使わざるを得ない(?)
参考文献
Migrate to Android Plugin for Gradle 3.0.0 | Android Developers